2019年11月27日 水曜日

【株式譲渡】事前の事業理解x正確なバリュエーションでスムーズに成約

Written by 太田 諭哉

成約事例:Agu.

 Aguグループは高い集客力と、安定したスタイリストの確保により、創業以来、力強い成長を辿り、グループ全体の店舗数は10年足らずで 200店を超えました。そして、さらに数年以内に1,000店舗以上への拡大を計画中。この高い目標を実現するためには、プロフェッショナルな戦略能力を持つ、新たな管理体制が必要だと感じ初めていました。

 しかし、社内には管理スタッフが数名いるのみ。戦略も判断も創業者が一人で行う当時の組織には限界がきていました。そのため、直接的な経営支援に強みを持つ外部のプロフェッショナルに託すことを決断。スパイラルコンサルティングが目標達成に向けてサポートさせていただくことになりました。

 日本一の美容チェーンを目指し、サービスに対する高い知見と潤沢な経営資源を有するサンライズ・キャピタル様にAguグループの株式を譲渡する「資本提携」を下記の流れで進めていきました。

[1] ビジネスモデル、独自性、優位性等の整理

[2] 適切な企業価値の算出
[3] 譲渡先候補の紹介・意向表明提出・選定

[4] 譲渡交渉
[5] 譲渡先の決定

 最も時間を割いたのは、[1][2]で、提携先と交渉する前の段階で、 Aguグループの「長所」や「ユニークネス」を明確化することでした。事前の事業理解に時間をかけたことにより、 正確なバリュエーションを行うことができ、 意向表明以降~譲渡完了(決済完了) まで、非常にスムーズに行うことができました。 渡金額などにも修正がなく、譲渡先の精査もスムーズに進んで、双方にとって最善且つ満足のいく条件で、手続きを終えることができました。 譲渡先のサンライズ・キャピタル様からも「今までで一番スムーズに譲渡完了までの手続きが進みました」とのお言葉をいただきました。

 どんなに良いビジネスモデルであっても、 それらをしっかりと理解した上できちんと 伝えてくれる人がいなければ 適正な評価を受けることができません。M&Aの仲介業者の中には、 相談が来たらすぐに交渉の場に繋げようとする会社もありますが、 創業者にとって「会社を譲る」というのは「宝物を譲る」のと同じですから、 きちんと売る前の準備を行わなければ、簡単に先へ進むべきではありません。

DATA

運営会社 株式会社ロイネス/B-first株式会社
主要業態 『 Agu 』
M&Aの目的 事業拡大
M&A手法 株式譲渡
譲渡先 サンライズ・キャピタル
譲渡希望価格 非公表
取引総額 約100億円

 

コンサルタントの目
 提携先と交渉する前の段階で、 Aguグループのビジネスモデル、独自性、優位性を明確化し、事業理解に時間をかけたことにより、 正確なバリュエーションを行うことができ、 非常にスムーズに手続きを行うことができました。 M&A仲介会社の中にはマッチングを急ぐあまり、事業理解に時間をかけないケースも多いと聞きます。私たちは、お客様がM&A後にどのような夢を描いているのか、というゴールを共有し、そこまでのアクションプランを一緒に考えます。
 今回のケースでは約100億円という取引総額で譲渡されましたが、それは結果論であり、あくまでもお客様がその着地に至るまでを納得できたかが重要だと考えています。
Writer
太田 諭哉
1975年埼玉県生まれ。1998年に早稲田大学理工学部を卒業し、安田信託銀行株式会社(現・みずほ信託銀行株式会社)に入行。2001年に公認会計士2次試験に合格し、監査法人トーマツに入社。主に株式公開支援、証券取引法監査、商法監査の経験を経て、2003年に有限会社スパイラル・エデュケーション(現・株式会社スパイラル・アンド・カンパニー)を設立し代表取締役社長に就任。店舗や会社を成長させ、好条件で大手企業と提携するSCALE型M&Aを提唱し、飲食店を中心にM&Aによる成長支援を行う株式会社スパイラルコンサルティングを設立
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