2018年2月16日 金曜日

「本当の社長の仕事」を知りたい(1)

Written by 太田 諭哉

タイ料理

父親から受け継いだ大衆食堂をタイ料理店へ転換して再出発

「私は “社長の仕事”をしているのかな?」。Aさんがそう思ったのは、3店目の出店を果たし、自身が立ち上げたタイ料理店のチェーン展開が、いよいよ本格化したときだったといいます。

もともとAさんの父親が、地元である地方都市の商店街のなかに開店した大衆食堂を、父親の引退でAさんが受け継いだのです。もともとAさんは大の旅行好き。なかでも、タイにはよく出かけていました。現地でタイ料理の魅力にはまってしまったのだそうです。そこで、知り合いのタイの友人から、タイ料理の作り方を習うまでに。そして、父親から受け継いだ店を、タイ料理屋に看板替えしたのです。結果、エスニック料理店がものめずらしかった地元で、大変な人気になりました。

チェーン展開もスタートし順調な成長の裏で自身の姿に疑問が。。。

「これは大きな事業にできるぞ」。そう判断したAさんは、留学生をはじめタイの人材や、タイ料理を学んだ国内の人材を大々的に募集。近隣の都市に2店舗目を出し、チェーン展開に乗り出しました。

そしてついに、この地方の中心都市に3店目を出店。地元企業のなかで注目株として、全国紙の地方版で取り上げられるまでになりました。「新規出店の候補物件を視察するA社長」というキャプションがつけられた自分の写真が載った記事を眺めながら、ふと、Aさんは「これは、本当に“社長の仕事”なのかな」と疑問をもったそうです。そのときから、自分のやっていることに確信がもてなくなってしまったといいます。

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「本当の社長の仕事」を知りたい
 心血を注いで起業し、事業がなんとか軌道に乗って業績は好調。経営者は会社の成長にすべてを捧げてとにかく全力で走り続けます。しかし、自らの事業やサービスが社会に認められる充実感とともに、ふと「社長の仕事ってなんだろう?」という疑問が浮かぶ瞬間が。。。そんな体験をしたことのある経営者の方は多いのではないでしょうか。組織の頂点に立つ経営者は「どんな仕事をするか」を自分で決められるはずですが、会社の成長に伴って、仕事と同じぐらい株主や取引先、金融機関といったステークホルダーへの配慮が必要になる場面が増えてきます。やりたい仕事とやるべき仕事のバランスを自らの意思だけで調整することが難しくなるのです。「本当の社長の仕事」とは何なのか、会社の成長に合わせて考えてみたいと思います。
Writer
太田 諭哉
1975年、埼玉県生まれ。1998年に早稲田大学理工学部を卒業し、安田信託銀行株式会社(現・みずほ信託銀行株式会社)に入行。2001年に公認会計士2次試験に合格し、監査法人トーマツに入社。おもに株式公開支援、証券取引法監査、商法監査の経験を経て、2003年に有限会社スパイラル・エデュケーション(現・株式会社スパイラル・アンド・カンパニー)を設立し代表取締役社長に就任。
「未来を創造し続ける会計事務所」のリーダーとしてベンチャー企業・成長企業の支援を積極的に行っている。
トムヤムクン
2018年2月16日
「本当の社長の仕事」を知りたい(2)
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